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ビジネスお役立ちコラム【社長のための財務会計】第二回:貸借対照表と損益計算書

1.財務諸表とは?

財務諸表とは、企業外部の利害関係者に、当該企業の経営状況を開示するために作成される報告書のことです。俗に「決算書」とも呼ばれています。株主や債権者をはじめとする利害関係者は、ここから得た情報を、投資の適否や債権保全に関する判断材料に使います。
一方の経営者は、正確な財務諸表の作成と報告により、株主に対する会計責任を果たすと同時に、企業の信用を向上させることができます。このように重要な意義をもつ財務諸表には、作成すべき書類や表示の方法について、商法や証券取引法などにより、厳格なルールが定められています。その中でも中心となるのは「貸借対照表」と「損益計算書」です。

2.貸借対照表とは?

一会計期間の終期=期末、つまり、決算日時点における資産、負債、資本の有高(財産の内容)を明らかにするために作成されます。貸借対照表は英語で「balance sheet」と表記されることから、略してB/S(ビーエス)と呼ばれています。

貸借対照表(balance sheet = B/S):一定時点の財政状態を表す

会計期間を4月1日〜3月31日とした場合、期末(決算日)は3月31日となります。

3.損益計算書とは?

一会計期間における利益あるいは損失の額(損得の結果)を明らかにするために作成されます。利益または損失は、収益から費用を差し引くことで算出されます。損益計算書は英語で「profit&loss statement」と表記されることから、略してP/L(ピーエル)と呼ばれています。

損益計算書(profit&loss statement = P/L):一定期間の経営成績を表す

4.簿記上の取引

簿記では、貨幣で測定可能な経営活動を記録の対象とします。この貨幣で測定可能な経営活動を「簿記上の取引」といいます。簿記上の取引とは、資産、負債、資本(B/Sを構成する項目)および収益、費用(P/Lを構成する項目)の5要素に変動(増減)をもたらす事象をさします。この5要素の詳細は以下のとおりです。

  • 資産
    経営活動に使用される財産のことで、財貨(モノ・カネ)と権利(債権)の2つに大別されます。もちろん、貨幣価値を有するものに限ります。資産に属する勘定科目には、現金、預金、土地、建物、売掛金、貸付金などがあります。
    ※勘定科目:資産・負債・資本及び収益・費用の内容を具体的に示す小分類項目です。
  • 負債
    返済すべき義務(債務)や支払うべき金銭的な負担のことです。他人資本とも呼ばれています。負債に属する勘定科目には、買掛金、借入金、未払費用などがあります。
  • 資本
    資産総額から負債総額を控除した「純財産(純資産)」のことです。他人資本に対して自己資本とも呼ばれています。
  • 収益
    商品やサービスの提供などにより得られた収入のことで、資本の増加要因になります。収益に属する勘定科目には、売上高、受取手数料、受取家賃、受取利息などがあります。
  • 費用
    収益を獲得するために費やした経済的犠牲のことで、資本の減少要因になります。費用に属する勘定科目には、仕入高(売上原価)、給料手当、広告宣伝費、支払利息などがあります。

次回は、財務諸表の構造についてお話いたします。

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